7月25日の東京五輪男子サッカー1次リーグD組で、サウジアラビア代表とドイツ代表が対戦。2-2で迎えた後半、退場者を出して10人となったドイツが勝ち越して勝利をつかみ、数的優位を生かせなかったサウジアラビアは敗退が決まった。

上写真=先行するたびに追い付かれたドイツ(黒)だが、退場者を出した後に勝ち越して勝利をつかんだ(写真◎Getty Images)

■2021年7月25日 サッカー男子1次リーグC組(@横浜国際総合競技場)
サウジアラビア 2-3 ドイツ
得点:(サ)サミ・ナジ2
   (ド)ナディム・アミリ、ラグナー・アシュ、フェリックス・ウドゥハイ

・サウジアラビアメンバー◎GKモハメド・ヤミ、DFサウド・アブドルハミド(86分:ハマド・トゥヘイファン)、アブドルラ・アラムリ、アブドルバシット・ヒンディ(86分:アイマン・アハメド)、ヤセル・シャラニ、MFアリ・ハッサン、サルマン・ファラジ(86分:ハリファ・ドサリ)、エイマン・フライフ(68分:アブドルラハマン・ガリーブ)、サミ・ナジ、サレム・ドサリ、FWアブドラ・ハムダン

・ドイツメンバー◎GKフロリアン・ミュラー、DFベンヤミン・ヘンリヒス、アモス・ピーパー、フェリックス・ウドゥハイ、ダビト・ラウム、MFアルネ・マイヤー(70分:アントン・シュタヒ)、エドゥアルト・レーベン、ラグナー・アシュ(83分:マルコ・リヒター)、ナディム・アミリ(73分:ケベン・シュロッテルベック)、ツェドリク・トイヘルト(69分:ヨルダン・トルナリガ)、FWマックス・クルーゼ

二度追い付かれたが突き放す

 サウジアラビアが開始直後から積極的に攻め込み、6分にFWハムダンが決めたかと思われたが、直前にハンドの反則があったとして認められず。10分にはドイツがダイレクトパスで攻め崩し、最後はMFアミリが決めて均衡を破った。

 サウジアラビアも30分、MFドサリのシュートをGKミュラーがはじいたこぼれ球を、MFナジが押し込んで同点。だがドイツも43分に右からのアーリークロスをMFアシェがボレーシュート、GKヤミにはじかれたがアシェが自ら押し込み、2-1として前半を終えた。

 サウジアラビアはリードされてもアグレッシブに攻め続け、50分には鮮やかなダイレクトパスの交換で右サイドを崩し、最後はナジがこの日2点目を決めて再び同点。さらに67分にはドイツのバックパスを奪おうとしたドサリがドイツDFピーパーに倒され、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入を経てピーパーが退場処分となり、数的優位に立った。

 しかしドイツは75分、FWクルーゼの右CKをDFウドゥハイがヘッドで合わせ、1人少ない状況で勝ち越し。その後はサウジアラビアも何度か決定機を作ったが、ドイツは粘り強く守り切って3-2で勝利を収めた。

 ドイツは勝ち点を3として、ブラジルとコートジボワールに次ぐグループ3位。第3戦でコートジボワールに勝てばベスト8に進める状況となった。一方のサウジアラビアは好ゲームを展開するも数的優位を生かせず、2連敗で敗退が決まっている。