7月22日の東京五輪男子サッカー1次リーグC組で、アルゼンチン代表とオーストラリア代表が対戦。先制したオーストラリアが、前半に退場者を出したアルゼンチンから後半に追加点を奪い、完封勝利を収めている。

上写真=アルゼンチンとの肉弾戦に力強く対抗したオーストラリアが完封勝利(写真◎Getty Images)

■2021年7月22日 サッカー男子1次リーグC組(@札幌ドーム)
アルゼンチン 0-2 オーストラリア
得点:(ア)なし
   (オ)ラクラン・ウェールズ、マルコ・ティリオ

・アルゼンチンメンバー◎GKヘレミアス・レデスマ、DFエルナン・デラフエンテ、パトリシオ・ペレス、ファクンド・メディナ、フランシスコ・オルテガ、MFファウスト・ベラ、サンティアゴ・コロンバト(78分:トマス・ベルモンテ)、カルロス・バレンズエラ、アレクシス・マクアジステル、エセキエル・バルコ(82分:ペドロ・デラベガ)、FWアドルフォ・ガイチ

・オーストラリアメンバー◎GKトーマス・グローバー、DFナサニエル・アトキンソン、トーマス・デン、ハリー・サウター、ジョエル・キング、MFライリー・マクグリー(80分:ニコラス・ダゴスティノ)、コナー・メトカーフ、デニス・ジェノー(88分:キアヌ・バッカス)、FWラクラン・ウェールズ(72分:ケーレブ・ワッツ)、ミッチ・デューク、ダニエル・アーザニ(78分:マルコ・ティリオ)

両チーム合わせて警告11回

 アルゼンチンが立ち上がりから、3月の日本戦で見せたような強度の高い攻めを繰り出していたが、先制したのはオーストラリア。14分、自陣からのFKを素早く左サイドに蹴り込んで最終ラインの背後を取ると、DFキングのセンタリングを逆サイドから入ってきたFWウェールズが合わせてネットを揺らした。

 アルゼンチンも左サイドのMFバレンズエラの個人技などで反撃に転じ、33分にはMFバルコのミドルシュートがクロスバーに当たるなど、じわじわとゴールに迫っていた。ところが前半アディショナルタイム、CKのポジション争いの際にDFオルテガが警告を受け、この日2回目で退場処分に。1点ビハインドで数的不利という苦境に陥った。

 後半は追加点を狙うオーストラリアに対し、アルゼンチンも奪ったボールを懸命に前に運んで同点を狙う。DFペレスのミドルシュートなど惜しいチャンスもあったが、終盤にオーストラリアが突き放す。80分にカウンターから左サイドを崩し、最後は2分前に交代で入ったばかりのFWティリオが左足で鮮やかに蹴り込んだ。

 結局そのままオーストラリアが完封勝利。両チーム合わせて警告11回という荒れた展開となったが、最後までタフに戦ったオーストラリアが会心の勝利を収めた。