東京五輪の男子サッカーが7月22日に開幕し、1次リーグB組ではニュージーランド代表と韓国代表が対戦。韓国の攻勢をしのいだニュージーランドが、終盤に少ないチャンスを生かして先制し、そのまま1点を守り切った。

上写真=韓国が押し気味に進めたものの、粘り強く守ったニュージーランドが完封勝利(写真◎Getty Images)

■2021年7月22日 サッカー男子1次リーグB組(@茨城カシマスタジアム)
ニュージーランド 1-0 韓国
得点:(ニ)クリス・ウッド
   (韓)なし

・ニュージーランドメンバー◎GKマイケル・ウード、DFウィンストン・リード、リベラト・カカーチェ、ナンド・パイナカー、デーン・インガム、MFクレートン・ルイス(90+4分:カラン・エリオット)、ジョー・ベル、ジアンニ・ステンスネス、エライジャ・ジャスト(71分:ベン・ウェイン)、FWクリス・ウッド、カラム・マッコワット(83分:マーコ・スタメニック)

・韓国メンバー◎GKソン・ボムグン、DFイ・ユヒョン、チョン・テウク、カン・ユンソン(87分:パク・ジス)、イ・サンミン、MFクォン・チャンフン(59分:ソン・ミンギュ)、イ・ガンイン(59分:イ・ドンジュン)、キム・ドンヒョン(78分:チョン・スンウォン)、ウォン・ドゥジェ、FWファン・ウィジョ、オム・ウォンサン(59分:イ・ドンギョン)

後半に少ないチャンスを生かす

 立ち上がりから韓国が両サイドを広く使った攻めで押し気味に進めるが、ニュージーランドも粘り強く守り、カウンターでチャンスをうかがう。試合が進むにつれてニュージーランドは攻めに出られなくなり、韓国がゴールをこじ開けようとするが、196センチの長身GKウードの好守にも阻まれ、0-0で前半を終えた。

 後半も韓国は球際で激しく当たってくるニュージーランドの守りに手を焼き、なかなか良い形を作れない。59分には一度に3人を交代させて流れを変えようとするが、逆にニュージーランドが終盤に入った76分、少ないチャンスを生かして先制した。エリア外からのシュートがゴール前にこぼれたところを、FWウッドが押し込む。副審が旗を上げ、いったんはオフサイドと判定されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入してオンリーレビューの結果、ぎりぎりオンサイドだったウッドのゴールが認められた。

 リードを許した韓国は、ゴール前へのロングパスやセンタリングを繰り返して打開を図るも、ニュージーランドは高さを生かしてはね返し、5分と表示された後半アディショナルタイムも守り切って試合終了。粘りの守備で勝機を引き寄せ、白星スタートを切った。