東京五輪の女子サッカーが7月21日に開幕し、1次リーグG組では、スウェーデン女子代表とアメリカ女子代表が対戦。試合はスタートからスウェーデンが躍動し、果敢に縦を突くと世界王者アメリカを圧倒。下馬評を覆し、3ゴールを集めて勝利を飾った。

上写真=2ゴールを挙げたブラクステニウス。写真はニアサイドに飛び込んで頭で決めた2点目の直後のシーン(写真◎Getty Images)

■2021年7月21日 サッカー女子1次ラウンドG組(@東京スタジアム)
スウェーデン女子 3ー0 アメリカ女子
得点:(ス)スティナ・ブラクステニウス2、リナ・フルティグ

・スウェーデン女子メンバー:GKヘドビグ・リンダール、DFハンナ・グラス、アマンダ・イレステット、ナタリー・ビョルン、ヨナ・アンデション(88分:ユリア・ロダル)、MFフィリッパ・アンゲルダル(75分:ハンナ・ベニソン)、カロリン・セゲル、コソバレ・アスラニ、FWソフィア・ヤコブソン(75分:マデレン・ヤノユ)、スティナ・ブラクステニウス(63分:リナ・フルティグ)、フリドリナ・ロルフォ(63分:オリビア・スクーグ)

・アメリカ女子メンバー:GKアリッサ・ネイハー、DFケリー・オヘーラ、アビー・ダールケンパー、ベッキー・サワーブラン、クリスタル・ダン(80分:ティアナ・デービッドソン)、MFローズ・ラベル(80分:クリスティ・ミュイス)、リンジー・ホラン、サマンサ・ミューイス(46分:ジュリー・アーツ)、FWトビン・ヒース(64分:メーガン・ラピノー)、アレックス・モーガン(46分:カーリ・ロイド)、クリステン・プレス

44戦無敗を止めるのも当然の戦いぶり

 2019年の女子W杯の成績で言えば、スウェーデンは3位。実力国であることは間違いないが、五輪本大会の初戦で、優勝候補筆頭であり、その女子W杯で頂点にたったアメリカを下すと予想した人はどれだけいただろうか。しかしながら試合が始まると、黄色いユニフォームの方が緑のピッチの上で躍動した。果敢に縦を突き、スペースに思い切って走るプレーが、アメリカを慌てさせ、後手に回らせた。前向きの守備からボールを奪えば、相手DFの間を縫うように走り、サイドを使ってゴール前にボールを送っていく。そして25分と54分にはブラクステニウスがネットを揺らした。カナダは見事にアメリカを攻略した。

 まさかの展開に面食らった世界王者は、様子を見ている間にペースを握られ、握り返す前に試合を決められてしまったような感覚だったかもしれない。72分にはスウェーデンが追加点を挙げる。右サイドからグラスをクロスを上げ、フルティグがヘッドでシュートを叩き込む。3点目を奪って勝負あり。44戦無敗を続けていたアメリカについに土がついた。しかもこの勝利はフロックでも何でもなく、実力でスウェーデンが勝ち取ったもの。大会にアップセットはつきものだが、この勝利は当然と言うべき戦いを演じた上で成し遂げられた。