ヨーロッパ最強国を決める蹴球の祭典が開幕した。コロナ禍により1年開催が延期となったが、大会名は『EURO2020』のまま、6月11日にスタートしている。ここではグループAからCまでのグループステージ(GS)第1節をハイライトで振り返る(D組からF組編は別記事)。ロシア・ワールドカップの優勝国フランス、前回王者ポルトガル、FIFAランキング1位のベルギー、予選の無敗のイタリア、前評判が高いイングランドは、それぞれ順当に勝利を飾り、大会制覇に向けて好スタートを切った。第2節を迎える前に、大会の『流れ』をチェックしておこう。

グループC・第1節
オランダとオーストリアが順当に滑り出す

■6月13日 GS第1節・グループC(@ルーマニア:スタディオヌル・ナツィオナル)
オーストリア 3-1 北マケドニア
得点:【オ】ライナー(18分)グレゴリッチュ(78分)、アルナウトビッチ(89分)
   【北】パンデフ(28分)

勝ち越しゴールを挙げたオーストリアのグレゴリッチュ(写真◎Getty Images)

 オーストリアにとっては3度目の正直だった。出場した2008年も2016年も過去2大会は1分け2敗で未勝利に終わっている。その意味では初出場の北マケドニアが初戦の相手になったのは好都合だったのかもしれない。今年3月にW杯予選でドイツを破っているとはいえ、北マケドニアのFIFAランキングはオーストリアの23位に対して62位と大きく下回っているからだ。実際、オーストリアは開始から試合をリードした。先制点は左サイドからザビッツァーが斜めに入れた直線的なクロスにライナーが飛び込んで決めたもの。点と点を合わせる妙技に、北マケドニア守備陣は無力だった。その後、自軍の守備の混乱から北マケドニアの英雄パンデフに1点を返されるが、試合終盤にグレゴリッチュ、アルナウトビッチが連続ゴール。3-1として粘る相手を振り切り、EURO初勝利をつかんだ。

■6月13日 GS第1節・グループC(@オランダ:アムステルダム・アレナ)
オランダ 3-2 ウクライナ
得点:【オ】ワイナルドゥム(52分)ベグホルスト(58分)、ダンフリース(85分)
   【ウ】ヤルモレンコ(75分)、ヤレムチュク(78分)

値千金の決勝ゴールを挙げたオランダのダンフリースに仲間が駆け寄る!(写真◎Getty Images)

 白熱の好ゲームになった。試合が動いたのは後半だ。前半から再三にわたってシュートを放っていたオランダのワイナルドゥムが右からのクロスをGKが触り、こぼれたところをすかさず蹴り込み、先制。6分後にベグホルストが続き、オランダが2点をリードした。だが、シェフチェンコ率いるウクライナもあきらめない。右サイドからワンツーで中央に進出した右ウイングのヤルモレンコが左足のコントロールショットでゴール左を射抜いて1点を返すと、その4分後にはFKのチャンスからヤレムチュクがヘッドを決めて同点に追いついた。試合の残り時間が5分となり、引き分け決着が頭をよぎり始めた85分だった。左サイドからアケがクロスを送り、ダンフリースがドンピシャでヘッド。オランダがウクライナを突き放し、白星スタートを飾った。

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