GKの普及、地位向上を目指して
「この度、プロGKたちが一丸となるプロジェクトを発起させていただきました。コロナ禍で試合や練習すらできない環境となったとき、GKをやっている子どもたちや、日本のサッカー界のためにできることがないか考えました。僕自身、これからも現役選手としてもっと成長したいですし、いつの日か、日本が世界に誇れるGK大国になることを夢見ています。そのためにこの『ONE1-GK』を立ち上げ、GKの普及、地位向上を目指していきます」
発起人である清水エスパルスの権田修一が、このプロジェクトへの思いを明かす。GKという特別なポジションの素晴らしさを伝え、JPFAの会員であるプロの現役GKとともに地位の向上を目指していくという。
プロジェクト名は「ONE1-GK」と書いて「ワンゴールキーパー」と読む。 「オンリーワン」「スペシャルワン」のポジションであるGK選手がクラブを越えて一丸となる、という思いを込めていて、ONEのOには「ゼロ」の意味も持たせ、「無失点を目指す」「輪になる」ことを表現しているという。
掲げた目標は、日本におけるGKの普及とポジションに対する理解の促進、地位向上とブランディング、日本のGK界の底上げ。そのために、YouTubeやSNSでGK自身によるGKの魅力や情報を発信したり、GK同士の情報交換、勉強会、合同トレーニングを行ったり、GKとしてプレーする子どもたちや指導者との交流、オフの期間などを活用した全国各地でのGKスクール活動を予定している。
JPFAの副会長でもある、サガン鳥栖のGK守田達弥も賛同して、こう話している。
「権田選手から今回の提案をもらったとき、『やりましょう』と即答しました。GKの普及のためには、土のグラウンドが多いことや指導者不足などすぐには解決できない課題も多くあります。すでに何度かオンラインで選手同士の意見交換をし、刺激を受けました。これからも僕たちにできることはなにか話し合い、アクションを起こしていきたいと思います。GKが魅力的なポジションだということを広く伝えていきたいと考えています」
まずは「@ONE1GK」のアカウントでツイッターを開設して情報発信を行い、YouTubeチャンネルで2月24日から配信をスタートしている。