1月3日、埼玉・浦和駒場スタジアムで全国高校サッカー選手権2020の3回戦、藤枝明誠(静岡)対山梨学院(山梨)が行なわれた。前半に1点ずつ奪い合い、後半は両者譲らずPK戦へ突入。キッカー全員が成功した山梨学院がベスト8進出を決めた。

上写真=山梨学院が10大会ぶりにベスト8進出(写真◎桜井ひとし)

■2020年1月3日 全国高校サッカー選手権3回戦(@埼玉・浦和駒場)
藤枝明誠 1-1(PK6-7) 山梨学院
得点者:(藤)賀茂大紀
   (山)浦田拓実

7人目のキッカーで明暗

 前半の31分、相手GKのパスをカットした山梨学院がショートカウンターを仕掛け、最後はクロスを浦田拓実が冷静に流し込み先制。だが、そのわずか2分後に藤枝明誠が同点に追いつく。セットプレーの流れから、ゴール前でこぼれ球を拾った賀茂大紀が左足を振り抜いた。後半はゴールが生まれず、勝負の行方はPK戦へ。迎えた7人目、先攻の山梨学院が成功させると、後攻の藤枝明誠のシュートをGK熊倉匠が見事ストップ。守護神の活躍で山梨学院が10大会ぶりに準々決勝へ駒を進めた。