日本サッカー協会は11月13日、株式会社ポケモンと「JFA Youth & Development Programme(JYD)サポーター」契約を締結したと発表した。ポケモン「エースバーン」がJFAキッズアンバサダーに就任することも決まった。

上写真=登場した「エースバーン」。リフティング、うますぎ!(写真◎JFA)

「かえんボール」の威力は抜群!

 JYDは2016年1月に日本サッカー協会が立ち上げたプログラム。ユース年代のみならず、女子、シニア、フットサル、ビーチサッカー、技術関連事業、施設整備関連事業に至る、日本サッカーの基盤を支える重要な各領域において実施される施策、およびそれを構成する各種大会や事業の総称だ。そのJYDをポケモンが後押しする。

 そこでJFAキッズアンバサダーに就任したのが、ポケモン「エースバーン」だ。

「将来、『エースバーンを見てサッカーを始めた』というスタープレーヤーが出てくることを楽しみにしています」と期待するのが、日本サッカー協会の田嶋幸三会長だ。

「ポケモンをきっかけに、子どもたちがサッカーに触れ、元気に外で遊び、丈夫な身体をつくってほしいと願っています。世界的にも大人気のポケモンとJFAとの協定は世界のサッカー界にもインパクトを与えるのではないかと思います」

 こう話して、世界で愛されるポケモンと日本サッカーのコラボレーションが、日本のみならず世界へ広がってほしいと願っている。アジアへの情勢にも詳しい株式会社ポケモンの福永晋執行役員はこれを受けて、「ポケモンは世界中の人に愛されている存在ですので、当然機会があれば、アジアや世界に届けていきたいと思っています」と前向きだった。

 田嶋会長はまた、「株式会社ポケモンとは長いおつきあいになると思いますが、子どもたちの健全な成長、社会の発展のために共に手を携えていきたいと思っています」と長期に渡る関係構築を希望。福永氏も「お互いにとって良い取り組みであるという間はぜひ続けていきたいと思います」と笑顔で答えた。

 そうなると、期待したいのが「エースバーン」に続くポケモンの誕生だ。

「ゴールキーパーからディフェンダーから、いろいろなポジションでスターを作ってほしいですね! いま日本の選手たちがヨーロッパの強豪で活躍する時代ですから、仮想空間でもポケモンで世界一強いチームを作ってもらって、世界選抜と試合ができればいいですね」

 田嶋会長はそう目を輝かせた。

 JYDアンバサダーの北澤豪さんはエースバーンの紹介VTRを見て「かっこいい! 憧れますね。みんな『かえんボール』を真似してやってみたいと思うんじゃないかな」と興奮。「あの技をやってねって、子供たちに期待されそうだな」と笑っていたから、元日本代表MFがチャレンジしてくれるかも?

 福永氏によれば、今後はまずエースバーンが各地を巡回する活動からスタートさせたい意向。「月に1〜2回は幼稚園への巡回を考えています。もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大防止に十分配慮して対策を練りながら、安全に楽しんでいただけるようにしたい。そこでサッカーの面白さを伝えていければと思っています」と見通しを語った。

 田嶋会長は「全日本U-12サッカー選手権などの大会にも来てもらって、少年たちの夢や創造性、実現していく努力につながっていけるように、協力して取り組んでいきたいと思っています」と結んだ。

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ポケモン「エースバーン」とは?

最新作『ポケットモンスター ソード・シールド』で初登場。ストライカーポケモンの名の通り、足技が得意で、華麗なリフティングからのボレーシュートを放つ「かえんボール」の威力は抜群。

分類:ストライカーポケモン
タイプ:ほのお
高さ:1.4m
重さ:33.0kg
特性:もうか
こいしをリフティングしてほのおのサッカーボールをつくる。
するどいシュートをはなつ。