長崎・国見高FW中島大嘉の、北海道コンサドーレ札幌への加入内定が発表された。長身とスピードで注目を集め、Jクラブの争奪戦を経て北の大地へ。「最終目標はバロンドール」と語る大器は一見の価値ありだ。
「よく間違えられるんです」
試合後に1対1で話を聞いた。出身は大阪府だが、両親が長崎の国見中出身で、父の優さんは国見高サッカー部出身という縁があった。地元のRIP ACE SC U-15から国見高に進み、1年時はCBやSB、サイドハーフなどでプレー。FWに戻ってからは他のポジションでの経験を生かし、プレーの幅が広がったという。
クリスティアーノ・ロナウドの走り方を動画で研究するなどして鍛えたスピードは「誰にも負けない自信がある」と語っていた。北海道コンサドーレ札幌への加入内定が発表された今後は、これまで以上の注目を集めるはずだ。10年ぶり24回目の高校選手権出場を目指す国見高のエースとして、今後の県予選でどんな働きを見せるのか。
札幌のファン・サポーターの期待も高まっているだろう。加入に際して発表されたコメントは自信満々、大胆不敵だった。
「自分のスピードと高さは絶対に負けないと思っています。そのストロングの使い方を札幌で学び、世界を圧倒できる武器にします。今まで関わってくださったすべての方々への感謝の気持ちを忘れず、言葉でも結果でも伝えられるように頑張ります。最終目標はバロンドールを獲ることです」(※一部抜粋)
ちなみに名前の読みは「なかしま・たいか」で、濁音はない。だが本人は「『なかじま・たいが』とかに、よく間違えられるんですよ」と言っていた。
いまはそうかもしれない。でも札幌で活躍すれば、日本中のJリーグファンが「なかしま・たいか」だと覚えてくれる。バロンドールという壮大な夢を実現すれば、世界中に「TAIKA NAKASHIMA」の名が知れ渡るぞ!
文・写真◎石倉利英