この連載では、全国高校サッカー選手権に出場し、その後Jリーガーとなった選手を当時のお宝写真とともに紹介していく。連載第9回は、第87回~89回大会編。6年連続で初優勝校が誕生し、一大会における得点記録も更新された。

ファンに囲まれた人気者

◆柴崎岳

柴崎岳(青森山田高校)

鹿島アントラーズ時代(2011-16)/写真◎J.LEAGUE

柴崎岳(しばさき・がく)◎1992年5月28日生まれ。第87、88、89回(08、09、10年度)選手権に出場。1年生から10番を背負い、プラチナ世代の一員として2009年のU-17W杯に出場。2年時に早くも鹿島アントラーズ入りが内定し、選手権では毎試合ファンに囲まれるほど注目を集めた。2014年に日本代表デビューを飾り、2016年からスペインでプレーしている

◆昌子源

昌子源(米子北高校)

鹿島アントラーズ時代(2011-18)/写真◎J.LEAGUE

昌子源(しょうじ・げん)◎1992年12月11日生まれ、第89回(10年度)選手権に出場。親元を離れて進学した米子北高校で道を切り拓く。FWからDFにコンバートされ、年代別の代表候補に選出されるまでに成長した。鹿島アントラーズでは2014年から定位置を獲得し、日本代表でも活躍。2019年からトゥールーズ(フランス)に移籍。今季よりガンバ大阪に加入した

◆大島僚太

大島僚太(静岡学園高校)

川崎フロンターレ(2011-)/写真◎J.LEAGUE

大島僚太(おおしま・りょうた)◎1993年1月23日生まれ。第89回(10年度)選手権に出場。卓越したパスセンスで独特の存在感を放った「シズガク」の司令塔。3年時の秋に出場した高円宮杯で川崎フロンターレ強化部の目に留まり、大学進学予定から急遽プロ入りが決定。2016年から日本人で初めて川崎Fの10番を背負い、チームをけん引している

◆山本大貴

山本大貴(ルーテル学院高校)

ファジアーノ岡山(2019-)/写真◎J.LEAGUE

山本大貴(やまもと・ひろき)◎1991年11月15日生まれ。第86、88回(07、09年度)選手権に出場。3年時は国立での開幕戦で2ゴール。大舞台で実力を発揮すると、続く2回戦でも2得点、さらに3回戦でもゴールを挙げ、大会得点王を獲得した。その後、駒澤大に進学し、2014年にベガルタ仙台に加入。松本山雅FCを経て、2019年よりファジアーノ岡山に在籍する

◆赤﨑秀平

赤﨑秀平(佐賀東高校)

ベガルタ仙台(2020-)/写真◎J.LEAGUE

赤﨑秀平(あかさき・しゅうへい)◎1991年9月1日生まれ。第87、88回(08、09年度)選手権に出場。2年生で初めて臨んだ選手権の初戦でハットトリックを達成。卒業後は筑波大に進学し、2013年に鹿島アントラーズの特別指定選手としてJリーグデビューを飾った。翌2014年に正式加入。ガンバ大阪、川崎フロンターレ、名古屋グランパスでのプレーを経て、今季よりベガルタ仙台に加入した