Jリーグ全56クラブのシャレン!(社会連携活動)の中から、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰する『2020シャレン!アウォーズ』の結果が発表された。活動内容を評価された5クラブが各賞を受賞している。

上写真=Jリーグの村井満チェアマンも選考委員を務めた(2月のキックオフカンファレンスより、写真◎J.LEAGUE)

「手話応援デー」などが受賞

 『シャレン!(社会連携活動)』とは、社会課題や共通のテーマ(教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など)に、地域の人・企業/団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校等とJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動のこと。各クラブが地域の事情などに応じて、様々な活動を行なっている。
 
 今回開催された『2020Jリーグシャレン!アウォーズ』は、優勝クラブやベストイレブンの選手などが表彰される『Jリーグアウォーズ』のように、各クラブの活動を表彰するもの。一般投票、シャレン!コアメンバーとJリーグ社会連携本部事務局による予備選考を経て、Jリーグの村井満チェアマン、原博実副理事長、各団体の責任者、メディア関係者などが選考委員として各賞を選出した。
 
 各賞の受賞活動/クラブ、活動内容などは以下の通りで、記念の楯が送られる。活動の詳細なリポートはシャレン!のホームページで発表される。

シャレン!ホームページ
https://www.jleague.jp/sharen/

●ソーシャルチャレンジャー賞(※選考基準:その地域にある社会課題解決に対してチャレンジしていること)

・受賞クラブ:大宮アルディージャ
・活動名:手話応援デー
・活動概要:ノーマライゼーションの普及を目的として手話でも応援。啓発活動として手話体験・聴導犬等PRのブースも

・受賞クラブ:FC東京
・活動名:少年院の少年たちの社会復帰サポート活動
・活動概要:誰もが取り残されない社会の実現を目指し、多摩少年院の少年たちの社会復帰を支援する「職業訓練」に協力

●パブリック賞(※選考基準:国や自治体が掲げる政策を活用し、地域の課題解決に向けて、多様なステークホルダーと連携し、持続可能な活動となるように取り組んでいること)

・受賞クラブ:徳島ヴォルティス
・活動名:ヴォルティスコンディショニングプログラム(SIB)
・活動概要:市民の健康・介護予防を目的に、クラブ・行政・連携企業がタッグを組んで運動を習慣化するための取り組み

●メディア賞(※選考基準:記者として、自身の媒体に取り上げたいと思う活動であること)

・受賞クラブ:ガイナーレ鳥取
・活動名:芝生で地域課題解決!「しばふる」で街も人も笑顔に!
・活動概要:スタジアムの施設管理で培った芝生ノウハウをもとに遊休農地を使用しての芝生生産プロジェクト

●Jリーグチェアマン特別賞(※選考基準:シャレンの定義〈共通のテーマ×三者以上の共有〉を理解し、Jリーグの代表となるような活動であること

・受賞クラブ:川崎フロンターレ
・活動名:発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム
・活動内容:発達障害に対し社会の偏見や誤解を払拭し、誰もがスポーツや旅行を楽しめる社会の実現に向けての取り組み