歴史を学ぶ『日本サッカー温故知新』の第7回。この連載では日本サッカーが大きく発展した『平成の30年間』を写真と記録で振り返る。平成7年度(1995年度)はJリーグと天皇杯で新チャンピオンが誕生した。

代表は加茂続投、ユニバ初優勝

 日本代表では、2月に加茂周体制でダイナスティカップに優勝。その後に監督人事問題が浮上し、ネルシーニョ監督就任濃厚と報じられるが、最終的には加茂周監督の続投が決まった。

 大学世代にはこの年、福岡でユニバシアードが開催され、日本が初優勝。同チームのメンバーには山田卓也や斉藤俊秀、望月重良、内舘秀樹、上野優作、石丸清隆、寺田周平、興津大三、栗原圭介らその後にJリーグを盛り上げる選手たちが大勢いた。

 高校サッカー選手権では平成3年度に続いて二つの優勝校が生まれた。静岡学園と鹿児島実業で争われた決勝は2ー2で延長でも決着つかず、両校優勝となっている。

◆平成7年度の主なタイトル一覧
Jリーグ:横浜マリノス
天皇杯:名古屋グランパス(第75回・95年度)
Jリーグ杯:開催なし
JリーグMVP:ストイコビッチ(名古屋)
Jリーグ得点王:福田正博(浦和)
Jリーグ新人王:川口能活(横浜M)
Jリーグ優勝監督賞:早野宏史(横浜M)
高校選手権:静岡学園高・鹿児島実高(第74回・95年度)
高円宮杯U-18:清水商高
大学選手権:駒澤大
Lリーグ:プリマハムFCくノ一

決勝で韓国を下し、ダイナスティカップ連覇を果たした(写真◎サッカーマガジン)

福岡で開催されたユニバシアードで優勝。同大会で初めて金メダルを手にした(写真◎サッカーマガジン)

Jリーグ新人王に輝いた横浜MのGK川口能活(写真◎J.LEAGUE)

高校選手権で優勝した静岡学園のGK南雄太(写真◎サッカーマガジン)

静岡学園とともに高校日本一になった鹿児島実業のFW平瀬智行(写真◎サッカーマガジン)

Jリーグ順位表(1995シーズン)
順位チーム
1横浜M9852322011
2V川崎10852351744
3名古屋9752322017
4浦和9052292313
5市原885228246
6磐田8552282411
7鹿島855228243
8C大阪78522527-4
9清水75522527-20
10広島67522230-7
11平塚65522131-8
1265522131-13
13横浜F62522032-33
14G大阪57521834-20
※年間順位