なでしこリーグ史上最多得点記録を持つFW大野忍が現役引退を発表した。なでしこジャパンの2011年女子W杯優勝にも貢献したストライカーは、昨季限りでノジマステラ神奈川相模原との契約が満了となっていた。

上写真=ノジマステラ神奈川相模原が現役最後のクラブとなった大野(写真◎Getty Images)

史上最多、驚異の180得点

 1984年1月23日生まれ、神奈川県出身の大野忍は、下部組織でのプレーを経て99年にNTVベレーザ(のちに日テレ・ベレーザ、新シーズンより日テレ・東京ヴェルディベレーザ)に昇格。ほどなく中心選手となり、高い得点力を武器に数々のタイトル獲得に貢献した。2011年にINAC神戸レオネッサに移籍し、他に国内ではASエルフェン狭山FC(現ちふれASエルフェン埼玉)、海外ではフランスのオリンピック・リヨン、イングランドのアーセナル・レディースでもプレーしている。

 その後、INAC神戸レオネッサから18年にノジマステラ神奈川相模原に移籍し、2年間プレー。19年シーズン限りで契約満了となり、去就が注目されていたが、2月5日に現役引退が発表された。なでしこリーグ1部通算で312試合に出場し、史上最多となる180得点を記録。得点女王4回も史上最多タイで、海外でプレーしたシーズンもあることを考えると、驚異的な数字を記録した。

 また、なでしこジャパンでも2003年の初選出から14年間にわたって活躍し、11年女子W杯では全試合に出場するなど、初の世界一に貢献。翌12年のロンドン五輪、15年女子W杯では準優勝を果たしている。

 大野は引退発表に際し、ノジマステラ神奈川相模原の公式HPで「1999年からプロサッカー選手として、海外クラブも含め、たくさんの方々にお世話になりました。B級ライセンスも取得が終わり、今後はこれまでの経験を生かし、指導者という立場でサッカー界に貢献していこうと思っております」とコメントし、指導者の道を歩むことを明かしている。また、これとは別に自身のブログに長文のメッセージを投稿。最後を「今後も女子サッカーをよろしくお願いします!」と締めくくり、華々しいキャリアに別れを告げた。