Jリーグは1月30日、理事会を開き、2019年に承認された役員候補者選考委員会からの答申に基づき、村井満氏を次期チェアマン候補にすると決議した。3月の社員総会で正式に決定すれば、チェアマンとして4期目を務めることになる。

上写真=4期目が内定した村井チェアマン(写真◎J.LEAGUE)

身の引き締まる思い

 村井チェアマンは、リクルートの執行役員などを経て、2014年に就任。現在、3期目を務めているが、4期目となると、Jリーグ創設に尽力した川淵三郎初代チェアマンに次ぐ長期体制となる(1991年〜2001年)。

 今回の決議について、役員候補者選考委員長の野宮拓氏は、昨年3月に発足した同委員会で、現在まで8回委員会を開催して候補者を選定したと説明。選定理由については「コンピテンシー、経験、性格特性、動機というフレームワークを用いて客観的なアセスメントを実施したところ、村井氏のチェアマンへの適性が高いと判断した」とし、「村井氏には、Jリーグビジョン2030、中期計画2022を着実に推し進め、個々人の週末の過ごし方が多様化する社会において、Jリーグの魅力を発信し続け、多くの人を惹きつける施策を実行することを期待する」とのコメントを発表している。

 長期体制に臨む村井氏は、Jリーグを通じて「大変光栄であるとともに、改めて身の引き締まる思いです。ご期待に応えるべく、これからの新しい2年間も全力で前進してまいります。何卒宜しくお願い申し上げます」と決意を表明。

 2018年に3期目を務めることが内定した際には「任期中に花が開くということよりも、1年の間にどれだけ種を蒔けるかだと思います」と、未来も見据えて仕事にあたると話していた。次なる任期は、蒔いた種が花を開くタームになる。