1月13日に幕を閉じた高校サッカー選手権では、3年間の集大成となる3年生だけでなく、下級生も躍動した。前編に続き、新チームで中心となりそうな1、2年生、注目のヤングガンズを紹介する。
上写真=青森山田の中盤に欠かせない存在だった松木。来年度、再来年度も注目を集めそうだ(写真◎近藤俊哉)
中盤に君臨した『スーパー1年生』
松木 玖生
Kuryu MATSUKI
1年/MF
青森山田(青森)
正確かつパワフルな左足を駆使して攻撃を組み立てるだけでなく、自らも得点ランク2位タイの4得点を決めた『スーパー1年生』。決勝で自分がマークしていた選手に逆転ゴールを決められ、優勝を逃した悔しさを残り2年間にぶつける。
確かな足技を誇る現代型守護神
野知 滉平
Kohei NOCHI
2年/GK
静岡学園(静岡)
無失点で決勝まで勝ち上がったシズガクのゴールマウスを任された。確かな足技でポゼッションの起点となり、ピンチでは鋭いセービングも。決勝では2失点を喫したが、チームが逆転した後は気迫の守りで1点を死守した。
速さと高さで攻守に貢献
田邉 秀斗
Shuto TANABE
2年/DF
静岡学園(静岡)
本来はCBだが、スピードを生かした攻め上がりでSBとして活躍。180センチの高さを生かし、セットプレーの守りでは空中戦で貢献した。優勝の瞬間に抱き合ったGK野知とともに、新チームを引っ張る存在となる。
駆け抜けた右サイドの主役
酒匂 駿太
Shunta SAKO
2年/DF
帝京長岡(新潟)
3バックと4バックを併用したチームにあって、4バック時はSB、3バック時はアウトサイドとして、ともに右サイドで躍動。走力とタイミングの良さを生かした攻め上がりで、攻撃力を発揮したチームをサイドから支えた。
ブレイクした前線の俊英
多田 圭佑
Keisuke TADA
2年/FW
矢板中央(栃木)
2年ぶりのベスト4進出を果たしたチームの堅守速攻を支えた。スピードと裏に抜ける鋭さを生かし、準々決勝では2得点。敗れた準決勝でもロングパスに反応してゴールに迫り、劣勢の状況を変えようと孤軍奮闘した。
歴史を変えたスピードスター
髙瀨 太聖
Taisei TAKASE
2年/FW
今治東(愛媛)
初出場で初勝利を挙げ、チームの歴史を変えた得点源。山形中央(山形)との初戦で持ち味のスピードを遺憾なく発揮し、2得点で2-0の勝利の立役者となった。敗れた3回戦でもチャンスに絡み、相手の脅威となった。
文◎サッカーマガジン編集部 写真◎小山真司、福地和男、菅原淳