セカンドユニフォームのデザインは…
仙田新社長はクラブ経営で、どのように経験を生かして発展・改革を行なっていきたいか、との質問に、「一番大事なのは、サンフレッチェ広島の存在をもっともっと、地元の人たちに強く印象付け、植え付け、サッカースタジアムに足を運んでもらうという動きにつなげていきたい。そのために選手個々、あるいは監督も含めて、地元のコミュニティーに溶け込んでいく、出かけていくことが、もっと必要だと思う」と回答。「私も含めてフロントは、多くの企業・団体・コミュニティー、いろいろなところを回って、サンフレッチェの素晴らしさを伝えていく。私自身はこれまで『率先垂範(そっせんすいはん)型』(※人の先頭に立ち、模範を示すこと)で走ってきた。そのやり方を踏襲して、自ら走り、歩き回っていこうと思っている」と続けた。
また、新しいサッカースタジアムについては「サンフレッチェとしては、多くの人に愛される、魅力あるスタジアムにしていくことで気持ちがいっぱい。具体的には、最新の設備を整え、最高・最良の環境でご観戦いただける、そういうスタジアムを作っていきたい」とプランを明かした。加えて「広島市の中心部にある施設として、中央公園広場がサッカーがない日でも十分に楽しめる、あるいは憩うことができる、そういう広場にしていかなければいけない。そのために知恵を絞り、サンフレッチェも(建設に向けた)分科会に入れていただき、打ち合わせをさせていただいているので、しっかり検討していきたい」という考えも示した。
なお、質疑応答の最後に久保会長が自ら口を開き、2020年のセカンドユニフォームについて説明した。23日に発表されたデザインはシャツとストッキングが白、パンツが赤という、浦和や鹿島と同様の配色で、一見すると広島とは分からないことが物議を醸している。
これについて久保会長は、「2020年の東京五輪に向けて、(日の丸の白と赤を使って)とにかく盛り上げようということで、(ユニフォームサプライヤーの)ナイキから提案があった」と経緯を説明。浦和と鹿島がクラブカラーを使ったのに対し、「広島はどうしようかと思ったが、やはりカープだろう、と。1県に野球とサッカーのチームがある広島を、もっとアピールしたい。カープの力も少し借りながらPRしていきたい、ということで、カープの赤を使った。2020年はオリンピックをみんなで盛り上げよう、という一環です」と説明し、ファン・サポーターに理解を求めていた。
取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE、石倉利英