12月4日、JFAで10日から18日まで韓国・釜山で開催されるEAFF E-1サッカー選手権2019のメンバー発表会見が行われた。東京五輪世代を中心に、初招集の横浜F・マリノスの仲川輝人ら国内組を加えたメンバーで臨む。

上写真=E-1選手権に首位マリノスをけん引する仲川を初招集(写真◎Getty Images)

アウェーの韓国戦でどれだけできるか?

 E-1選手権はインターナショナルマッチデーに開催される大会ではないため、日本サッカー協会に拘束力はなく、海外リーグでプレーする選手は招集できない。その結果、下記の通り、国内組中心の選考となった。しかも多くはU-22、すなわち東京五輪代表候補選手だ。

■EAFF E-1選手権2019
日本代表メンバー(選手名・所属)
▼GK
1 中村航輔(柏)
12 小島亨介(大分)
23 大迫敬介(広島)
▼DF
2 室屋 成(FC東京)
4 畠中槙之輔(横浜FM)
5 三浦弦太(G大阪)
15 渡辺 剛(FC東京)※
19 佐々木 翔(広島)
21 古賀太陽(柏)※
▼MF
3 田中駿汰(大阪体育大)※
6 大島僚太(川崎F)
7 遠藤渓太(横浜FM)※
8 井手口陽介(G大阪)
9 鈴木武蔵(札幌)
10 仲川輝人(横浜FM)※
14 森島 司(広島)※
16 相馬勇紀(鹿島)※
17 田中 碧(川崎F)※
18 橋本拳人(FC東京)
▼FW
11 田川亨介(FC東京)※
13 上田綺世(鹿島)
20 小川航基(水戸)※
※はA代表初選出

 今回の選考について森保一監督は「U-22の日本代表しか経験していない選手も多く含まれていますが、まずがこの(大会の)経験をもってさらに成長してほしい、そして経験のある選手たちはこれからの日本代表を背負っていくということをまずは自分のプレーで示してもらい、若い選手の成長を働きかけてほしいと思います。結果にこだわりつつ、この大会でも選手層を厚くする、選手もチームも成長するということを考えて戦っていきたいと思います」と話した。

 東アジアの国々が参加するE-1選手権は公式戦であり、国の威信をかけた戦いだ。そのことの重みについては指揮官も「どの相手との戦いも厳しい」と説明し、「アジアでより確実に勝つ力をつけるためには、国内組や海外組を問わず、すべての選手がさらにレベルアップすることが必要だと思っている」とし、そのためにもE-1での経験は重要なものになると語った。

 また、今回が代表初招集となった仲川輝人について「得点という結果、所属チームでの存在感という部分でも代表にふさわしい」と評価。指揮官は11月シリーズでも進藤亮佑(札幌)、荒木隼人(広島)、古橋亨梧(神戸)、オナイウ阿道(大分)の4人を初招集したが、今回は選んでいない。選手のコンディションや天皇杯に残っているなどチーム事情を考慮している面もあるだろうが、はたして仲川は継続的に招集する選手となるかどうか。そのプレーぶりが注目される。

■E-1選手権 日本代表 試合日程(@釜山)
12月10日(火)19時30分 中国戦
12月14日(土)19時30分 香港戦
12月18日(水)19時30分 韓国戦

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