10月6日に静岡・IAIスタジアム日本平で行なわれるカナダ女子代表との国際親善試合のメンバーが発表された。メンバー発表会見に臨んだ高倉麻子監督は、女子W杯から3カ月を経て行なわれる今回の試合について、東京五輪に向けたリスタートとなる一戦と位置付け、W杯メンバーをベースに、新たな戦力を加えた。その理由とは何なのか。

上写真=日テレ・ベレーザで結果を残し続けてきた田中美南(写真◎Getty Images)

浦和Lの高橋はな も招集

 指揮官は「東京オリンピックで金メダルを取るために、リスタートを切る」一戦に、下記のメンバーを選んだ。先の女子ワールドカップでベスト16で敗退した悔しさを胸に、チームを再編するのではなく、ブラッシュアップしていくという。

 例えば、守備に関しては、組織的な守備を磨きながらも、最後の場面で重要になるのは「個人の力」と話し、「国際舞台でどれだけやれるのか」を見極めるために今回、高橋はなを招集したと説明した。
 攻撃でも今回は、W杯ではメンバー外だったなでしこリーグの3年連続得点王・田中美南を選んでいるが、その理由を「最近のリーグ戦を見ると、プレーの幅が広がり、自分のベクトルを向けて成長している」と説明。成長したその力を今、国際舞台で試したいとの判断があって招集を決めたと話した。

 来年の東京オリンピック本大会に招集されるのは、わずか18人。ワールドカップよりも少ない人数だ。高倉監督は「これからそんなに枠を広げない。ワールドカップのメンバーをベースにチームを高めていく」と今後のチーム作りについても言及した。なでしこジャパンが、いよいと東京五輪に向けて、リスタートを切る。

■国際親善試合カナダ女子代表戦(10/6静岡・IAIスタジアム日本平)
日本女子代表メンバー(選手名・所属)
▼GK
池田咲紀子(浦和レディース)
山下杏也加(日テレ・ベレーザ)
平尾知佳(新潟レディース)
▼DF
鮫島彩(INAC神戸レオネッサ)
熊谷紗希(リヨン=フランス)
三宅史織(INAC神戸レオネッサ)
土光真代(日テレ・ベレーザ)
清水梨紗(日テレ・ベレーザ)
宮川麻都(日テレ・ベレーザ)
南萌華(浦和レディース)
高橋はな(浦和レディース)
▼MF
中島依美(INAC神戸レオネッサ)
松原有沙(ノジマステラ神奈川相模原)
籾木結花(日テレ・ベレーザ)
長谷川唯(日テレ・ベレーザ)
杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)
三浦成美(日テレ・ベレーザ)
宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)
▼FW
菅澤優衣香(浦和レディース)
岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)
田中美南(日テレ・ベレーザ)
小林里歌子(日テレ・ベレーザ)
宝田沙織(C大阪堺レディース)
遠藤純(日テレ・ベレーザ)

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