グループステージ第3戦、イングランドと対戦した日本は序盤に先制される苦しい展開。後半の優勢の時間帯にも得点できず、終盤に追加点を奪われて敗れ、グループステージは2位通過となった。

上写真=激しくゴールに迫るイングランドの攻撃を懸命に防ぐ日本の守備陣。日本は後半に流れをつかんだが、2失点で完封負け(写真◎Getty Images)

■2019年6月19日 女子W杯グループステージ第3戦
日本 0-2 イングランド
得点:(イ)ホワイト2

後半は主導権を握ったが…

 日本は立ち上がり、9分にFW横山久美が直接FKから惜しいシュートを放つなど良い形を作ったが、逆に15分に先制点を奪われる。自陣でボールを奪われた後の対応が甘くなり、最終ラインの背後に抜け出されたホワイトに決められた。

 その後は勢いが増したイングランドの攻撃に苦しい時間帯が続いたものの、18分、19分と立て続けにミドルシュートで狙われたピンチは、GK山下杏也加が見事な連続セーブで防ぐ。34分にもロングパスで最終ラインを破られたが、相手のシュートはまたもGK山下が触って防ぎ、追加点は与えない。日本はなかなか攻撃の形を作れなかったものの、守備陣が踏ん張って1失点に食い止め、0-1で前半を終えた。

15分、ホワイトに決められて失点。飛び出したGK山下の脇を抜かれた(写真◎Getty Images)

 後半、日本は敵陣で試合を進める時間を増やして同点を狙う。57分には高い位置でのボール奪取でチャンスを作りかけたが、MF中島依美のミドルシュートは当たり損ねて枠を捉えない。59分には一転してピンチを迎え、左サイドを崩されてセンタリングからシュートを打たれたが、GK山下が好セーブで防いだ。

 日本は61分に横山に代えてFW菅澤優衣香、62分にMF小林里歌子に代えてMF三浦成美を同時投入。65分には菅澤がゴールに迫るシーンを作るなど、ペースの落ちたイングランドを押し込んだ。しかし、76分のチャンスではFW岩渕真奈から菅澤へのパスがわずかに合わず、83分にはDF鮫島彩の左からのセンタリングを菅澤が右足で合わせたが、左に外れて決まらない。

 チャンスを生かせなかった日本は84分、最初の失点と同じような形で最終ラインの背後を突かれ、ホワイトにこの日2点目を決められてしまう。89分には菅澤がGKとの1対1を決められず、最後までゴールが遠かった。

 結局、そのまま0-2で敗れた日本はグループDを2位で通過。ラウンド16は現地時間6月25日で、現地時間20日に決まるグループEの1位・オランダもしくはカナダと対戦する。