FIFA女子ワールドカップのグループステージ初戦、アルゼンチンとの試合に臨んだ日本は前半からゲームを優勢に進めたものの、最後までネットを揺らせず。2大会ぶりの世界一への挑戦は引き分けスタートとなった。

上写真=厳しいマークを受ける菅澤。日本は最後まで1点が遠かった(写真◎Getty Images)

■2019年6月10日 女子W杯グループステージ第1戦
 日本 0-0 アルゼンチン

ボール支配率で圧倒するも…

 日本は立ち上がりからMF長谷川唯が左サイドでドリブル突破を仕掛けるなど、積極的にゴールに迫ったが、なかなか得点を奪えなかった。8分には敵陣深い位置でのボール奪取から、右サイドMF中島依美がシュートを放つも左に外れる。直後の9分には右からのセンタリングを、FW菅澤優衣香がファーサイドからヘッドで折り返したが、GKにキャッチされた。24分にはMF三浦成美がエリア外から左足で狙ったものの、これも大きく上に外れてしまう。

 一方で守備は熊谷紗希、南萌華の2CBを軸に安定していた。攻撃からの素早い切り替えの意識が徹底されており、ボールを奪われてもすぐに回収。主導権を握って攻め込んだものの、アルゼンチンの守りを崩せず、前半は結局そのまま0-0で終了した。

 後半も展開は変わらず、日本はボール支配率で圧倒してゴールを目指した。49分にはFW横山久美のロングシュートをGKがはじいたが、詰めていた菅澤が決められない。55分には右SB清水梨紗のオーバーラップからのセンタリングを、中央で待っていた長谷川が左足で狙ったが、わずかに左に外れた。

 日本は57分、横山に代えてFW岩渕真奈を投入して攻勢を強め、74分には中島に代えてFW遠藤純が登場したが、守備意識を高く保つアルゼンチンを崩せない。試合終了間際には菅澤に代わってFW宝田沙織が入り、アディショナルタイムには左からのセンタリングを、ファーサイドで長谷川が合わせたが、これもGKに止められ、ほどなく試合終了のホイッスルが鳴った。

 日本は攻めながらも勝ち点1にとどまり、スコットランドとの第2戦で初勝利を目指す。その第2戦は日本時間6月14日(金)22時から行なわれる。