グループステージ第3節イタリア戦を前に、ビドゴシュチ市内でトレーニングを行なった日本代表。ここまで2試合に出場するもゴールがない斉藤光毅は練習後に取材に応じ、イタリア戦に向けての思いを語った。

上写真=2戦連続で先発する斉藤光毅。初戦のエクアドル戦では決定機を迎えた(写真◎Getty Images)

大舞台を楽しむ17歳

 エクアドルと引き分け、メキシコに快勝。斉藤光毅(横浜FC)は、その2試合に連続で先発出場した。初戦は2トップの一角としてゴールチャンスを作り、2戦目は左サイドハーフとして攻守に強度の高いプレーを見せた。グループステージ第3節イタリア戦を前に、ここまでの自身の戦いぶりを振り返った。

「1試合目(エクアドル戦)はなかなか良いパフォーマンスができなかったので、修正しようと映像を見て、自分でいろいろ考えました。2戦目(メキシコ戦)も決して満足できるパフォーマンスではなかったけれど、1戦目よりは良いパフォーマンスができたかなと思います。3戦目(イタリア戦)は、もっともっと良いプレーを見せたい」

 U-20ワールドカップという舞台で、南米、北中米の強豪と対戦できる経験は大きい。しかも、その2試合で1勝1分けという好成績を残したのだから、選手たちは大きな自信を得たことだろう。斉藤も「楽しいですね。なかなかできない経験なので」と充実した表情を見せる。

 そして、次に待つのは世界のサッカーシーンをリードするヨーロッパの代表国との一戦だ。将来的に海外でのプレーを目指す斉藤個人にとって、イタリア戦は現時点での実力を測る絶好の機会となるだろう。世界的名門クラブのGKや、セリエAでプレーする選手が選出されている相手に対し、「燃えますね」と、さらなる闘志をみなぎらせる。

「(ヨーロッパのチームは)全部が特別です。(イタリア戦で持ち味を)出したいし、出さなければいけない。結果を残したいですね。まだ点を取っていないので。(イタリアの守備を)打ち破らなければ勝てないと思うし、それは自分のこれからのキャリアにとって大事なこと。活躍したいですね」

 世界屈指の強国を撃破すべく、日の丸を背負う17歳のワンダーボーイが活躍を誓う。

取材◎小林康幸