6月5日のトリニダード・トバゴ戦(@豊田スタジアム)と、6月9日のエルサルバドル戦(@宮城スタジアム)で行なわれるキリンチャレンジカップ2019に臨む日本代表のメンバーが発表された。久保建英、大迫敬介、中山雄太が初招集されたほか、川島永嗣、岡崎慎司も久々の招集となった。

上写真=所属するFC東京で好調を維持し、A代表に初招集された久保建英

年齢ではなくパフォーマンスで選んだ(森保監督)

 かねてよりA代表への選出が噂されていた久保建英、大敬敬介に加え、中山雄太もメンバーに初めて名を連ねた。ただし、今回発表されたのは、あくまでキリンチャレンジカップの2試合に臨むメンバーであり、6月18日に初戦(チリ戦)を迎えるコパ・アメリカに出場する選手たちは明日24日に、あらためて発表される。

 久保と大迫の招集について森保一監督は「年齢に関係なく、チームの中で存在感を発揮しているということ。結果につながるプレーをしているということ。そこを評価して招集しました。彼らは、まだまだ伸びしろがあると思うので、クラブでの成長はもちろんですけど、日本代表を経験し、クラブに戻ってもさらに成長してもらえれば。年齢に関係なく、今回の招集は彼らが勝ち取ったことだと思います」と説明。あくまで現在、クラブで見せているパフォーマンスを評価したと話した。

 そして、今季は所属クラブでなかなか出場機会に恵まれず、久々の招集となった川島永嗣と岡崎慎司については「2人ともプレーできるだけのコンディションであるとリサーチしたうえでの招集です。川島はトップで、しっかり練習できている。まだ(リーグ戦の)最終節もあります。岡崎に関しても、試合の出場も短いながらも継続して(出場機会が)あるということです。2人に臨むのはプレーの面でチームに貢献することはまず第一ですけど、ピッチ内外のコミュニケーションの中で、これまでたくさんの経験をしてきて、日本代表を支えてきてくれたその経験を、少しでも還元してくれればと思っています」と、今回の代表活動において2人に期待する点にも言及した。

 また、対戦相手に関しては「今回の2試合は北中米・カリブ海のチームで争うゴールドカップを目前に控えた力のあるチーム。日本代表の強化につながる」と話し、「日本代表の戦術浸透をさらにはかる機会にできればと思います。そして、今後に控えているワールドカップ予選の準備となる戦いをできればと思います」と抱負を述べた。

 FIFAが2022年のカタール・ワールドカップを現行の通り、出場32か国で行なうと声明を出したことで、枠の拡大(48か国参加)が見送られた。アジア予選を勝ち抜くことが、森保ジャパンの次なる目標となる。そのための準備として、指揮官は6月の2試合を位置付けている。

■キリンチャレンジカップ日本代表メンバー
(選手名・所属)
▼GK
川島 永嗣(ストラスブール=フランス)
権田 修一(ポルティモネンセ=ポルトガル)
シュミット・ダニエル(仙台)
大迫 敬介(広島)
▼DF
長友 佑都(ガラタサライ=トルコ)
槙野 智章(浦和)
酒井 宏樹(マルセイユ=フランス)
昌子 源(トゥールーズ=フランス)
室屋 成(FC東京)
植田 直通(セルクル・ブルージュ=ベルギー)
畠中 槙之輔(横浜FM)
中山 雄太(ズヴォレ=オランダ)
冨安 健洋(シントトロイデン=ベルギー)
▼MF
香川 真司(ベシクタシュ=トルコ)
原口 元気(ハノーファー=ドイツ)
小林 祐希(ヘーレンフェーン=オランダ)
柴崎 岳(ヘタフェ=スペイン)
伊東 純也(ヘンク=ベルギー)
橋本 拳人(FC東京)
中島 翔哉(アルドゥハイル=カタール)
南野 拓実(ザルツブルク=オーストリア)
守田 英正(川崎F)
堂安 律(フローニンゲン=オランダ)
久保 建英(FC東京)
▼FW
岡崎 慎司(レスター=イングランド)
大迫 勇也(ブレーメン=ドイツ)
鈴木 武蔵(札幌)