ベルギーのシントトロイデンで活躍する鎌田大地が、4-2-3-1システムの最前線で先発出場した。ゴールは挙げられなかったものの、慣れないポジションでも果敢にゴールへ向かった。

上写真=先発出場し、83分までプレーした鎌田(写真◎早浪章弘)

■キリンチャレンジカップ2019
 日本 1-0 ボリビア
 得点=(日)中島翔哉

「周りを生かせるようにプレーすること」

 途中出場した22日のコロンビア戦に続き、この日もワントップの位置に入った鎌田大地。「これまでワントップをやったことがなくて、どれだけできるか、自分の中で分からなかった」と、初めて挑むポジションであったことを明かす。それでも、「得点は取れなかったけれど、ある程度は満足いくプレーができたかなと思います」と、自身の出来に手ごたえをつかんだようだ。

 ボリビア戦では、左から乾貴士、香川真司、宇佐美貴史が2列目のスタメンに並び、後半途中からは中島翔哉、南野拓実、堂安律に顔ぶれを変えた。「得点も求められていたとは思いますが、周りの選手をうまく使って、周りを生かせるようにプレーすること、前線で時間を作ることを求められていたと思います」と、ワンタッチプレーや相手DFを引っ張る動きで2列目の選手たちを自由にプレーさせようと試みた。

「最初は探り探りの状態だったので難しい部分はあったけれど、徐々にボールに触れるようになって、自分で(パスの)良い受け方を見つけて、うまく(ボールを)収められていた。今日の1試合ですごく成長したかなと思います」

 新境地を開いた22歳のアタッカーは、代表定着へ確かな自信を得た。