昨年のロシア・ワールドカップで吉田麻也と共にセンターバックを組んだ昌子源。だが、大会後はケガもあり、代表から遠ざかった。およそ9カ月ぶりに日の丸を背負い、横浜のピッチで奮闘。試合後に“復帰戦”を振り返った。

上写真=森保ジャパンでの初陣を戦った昌子(写真◎福地和男)

■キリンチャレンジカップ2019
 日本 0-1 コロンビア
 得点=(コ)ファルカオ

初めてコンビを組んだ冨安を絶賛。「本当に良い選手」

「強かったですね」。コロンビア戦後、報道陣の前に現れた昌子源(トゥールーズ=フランス)は開口一番にそう言葉を発した。コロンビアは昨年6月のロシア・ワールドカップでも戦った相手。そのときはセンターバックの一角として2-1の勝利に貢献したが、「新生日本と新生コロンビア。お互いにメンバーも監督もワールドカップのときとは違う」と、当時とはまた異なったチーム同士での試合だったことを強調した。

 今回のコロンビア戦は、センターバックの“相方”も異なった。ロシア・ワールドカップ後にA代表デビューした新進気鋭の冨安健洋(シントトロイデン=ベルギー)とコンビを組んだことについて、「トミ(冨安)とは水、木曜と(練習で)一緒に(センターバックを)組んで、短い時間でしたけれどすごくコミュニケーションを取れた。反省点もあるけれど、一発目にしてはとても良い関係でできていたんじゃないかなと思います」と、手応えをつかむ。さらに、「彼は本当に良い選手だと感じました」と、20歳の才能を絶賛する。

 試合については、「前半はすごく良い試合ができたのではないかと、個人的には思っています。ただ、後半は11番(ドゥバン・サパタ)が入って、(コロンビアが1トップから)2トップ……というよりは、4トップみたいになって、11番を中心に(ボールを)キープをされるようになり、(日本の)重心が後ろになってしまった。もっと耐えられたらチームとしてよかったけれど、そこで点を取られてしまった。押され出したときの失点だったので、後ろ(の選手)としては悔しい」と振り返る一方で、ロシア・ワールドカップ以来およそ9カ月ぶりに戦った日本代表としての思いを明かす。

「フランスに行ってからすぐの試合でもあまり緊張しなかったけれど、今日は久しぶりに緊張しましたね。なんか感慨深いものがあったし、やっぱり良い場所だなと。結果は残念ですけれど、(チーム内の)競争もある中で、代表でプレーできる喜びをもう一度思い出させてもらったなと思います」

 ロシアでの悔しさを経て海を渡った守備職人が、森保ジャパンの最終ラインに名乗りを上げた。