1月のアジアカップで“1トップ”の位置を務めた大迫勇也(ブレーメン=ドイツ)や北川航也(清水)は招集外。コロンビア戦で誰がFWの位置に入るか注目されたが、スタメン表に名を連ねたのは、A代表初選出の『鈴木武蔵』だった。

上写真=A代表デビューを飾った鈴木だが、見せ場を多く作ることはできず(写真◎福地和男)

■キリンチャレンジカップ2019
 日本 0-1 コロンビア
 得点=(コ)ファルカオ

「出し手との連係、意見のすり合わせが大事になる」

 スピードとフィジカルを併せ持つストライカーが、スタメンでA代表デビューを飾った。

 今季、鈴木武蔵は札幌に新天地を求め、ここまでリーグ戦4試合で3ゴールをスコア。好調を維持しているだけに、A代表での初ゴールの期待も高まった。37分には中島翔哉(アルドゥハイル=カタール)からの浮き球のパスを頭で合わせるが、シュートは枠をとらえられず。結局、デビュー戦はこの1本のシュートに終わった。

「ペナルティーエリアの幅で動いて、前向きの状態でゴールへ向かうことだったり、どうやってゴールを決めるのか、ということを練習から常に考えている。あとは(パスの)出し手との連係、意見のすり合わせが大事になってくる。そこはこの合宿の中でもっとできればいいと思います」

 チームは完封負けとなっただけに、FWとして得点を奪えなかったことを反省する。それでも、4日後には神戸でのボリビア戦が控えており、この“3月シリーズ”での初ゴールのチャンスは、まだ残されている。

「常に相手の嫌なところを狙っていくことを、練習からやっていきたい。もっと(試合中で)必要(なプレー)だし、まだまだ足りないところだと思うので」

 次戦こそサムライブルーに歓喜をもたらすべく、鈴木は再びトレーニングに励む。