写真◎J.LEAGUE
上写真=メダルを胸に勝利を喜ぶレアンドロ・ダミアン、中村、マギーニョ(左から)
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■FUJI XEROX SUPER CUP 2019
川崎フロンターレ 1-0 浦和レッズ
得点:(川)レアンドロ・ダミアン
昨年に続き、J1王者としてゼロックス・スーパー杯に出場した川崎Fが、浦和を下して大会初優勝を飾った。川崎Fを率いる鬼木達監督は「決勝のつもりで、勝つことだけを考えよう」と言って選手たちをピッチに送り出したという。この試合の勝敗が、チームの今後にかかわると考えたからだ。川崎F在籍17年目の中村憲剛は“初勝利”の喜びをしみじみと語った。
「一発勝負に勝つ」
「勝てば優勝、という試合に勝てたのは初めて。チームにとって自信になる」(中村)
17年、18年とJ1リーグを連覇し、名実ともに強豪クラブの仲間入りを果たした川崎Fだが、これまでカップ戦を制したことはない。リーグカップでは3度、ファイナリストとなるもいずれも準優勝に終わり、天皇杯も決勝で苦杯をなめている。それゆえ「シルバーコレクター」と揶揄されてきた時代があった。
昨季も、“勝てば優勝”という32節・C大阪戦に敗れ、他会場の結果によってリーグ連覇が決定。試合後、選手たちの口からは「勝って優勝したかった」と本音がこぼれた。思い起こせば、17年に初優勝したときも、最終節で自分たちは勝ったが、ライバルの鹿島が引き分けたことでタイトルを手にしている。自力優勝ではなかった。
だからこそ、自分たちの手でタイトルをつかみ取るため、鬼木監督はキャンプから「一発勝負に勝つ」と言い続けた。ゼロックス・スーパー杯に照準を合わせて調整し、そして、結果は1-0で浦和に勝利。完勝といえる内容で、今季初の公式戦を白星で飾った。
「これからカップ戦のタイトルを目指す上で、一発勝負に勝てた意味は大きい」(鬼木監督)
川崎Fが掲げる今季の目標は「全タイトル獲得」。まずは1冠目を獲得し、残りのタイトルも本気で狙いにいく。
取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE