上写真=前日会見で日本を優勝候補と認めつつも、勝利への意欲を示したサウジアラビアのピッツィ監督(写真◎Getty Images)

 今夜20時から、決勝トーナメント1回戦・日本対サウジアラビアが行われる。前日会見に出席したサウジアラビアのファン・アントニオ・ピッツィ監督は日本の実力を認めながらも、勝利への強い意欲と自信を示した。

冷静に、しかし熱く勝利宣言

 その言葉、一つ一つが自信に満ちていた。記者の質問に答える様に感情の抑揚は見られない。ただ、態度は冷静でも、口にする言葉は熱い。以下、会見の抜粋。

ーー明日の試合に向けては?
ピッツィ監督 ラウンド16まで来ることができてうれしく思う。だが、われわれには大きな野望があり、その先へ進みたいと思っている。明日は優勝候補と対戦するが、しっかり準備をしてきた。自信はある。簡単な試合ではないし、難しい試合だが、勝利を求めて戦う。
ーーケガ人と、出場停止だった選手(アルドゥサリ)の状態について教えてほしい。日本戦に秘策はあるのか?
ピッツィ監督 今ここで言えるのは、全員準備できているということだ。ケガ人も回復しているし、出場停止も前の試合でクリアになった。明日、全員でやるべきことをやるだけだ。
ーーグループステージ(GS)の第3戦はカタールに敗れたが、チームの雰囲気はどうか?
ピッツィ監督 すでに切り替えている。チームを見直すいい機会だった。日本とは生きるか死ぬかの対戦になる。負ければ大会敗退だ。良い試合ができることを望んでいる。
ーー日本の戦いぶりはカバーできているのか?
ピッツィ監督 もちろん、日本のことはこのアジアカップだけでなく、ワールドカップもフォローしている。日本はベストなチームで、ここ25年を見ても、アジアで大きく成長を見せ、コレクティブなサッカーを実践している。ヨーロッパでプレーしている選手も多くいて、アジアカップの優勝候補だろう。だが、私はわれわれの選手を信頼している。良い試合ができると思う。
ーー明日は決勝戦のような戦いになると思うがどう考えている?
ピッツィ監督 あすの試合についてはっきり言えることは、勝つ可能性は50%。勝ち進んで次へ行ってもそこで勝つ可能性は50%。全ての可能性があるが、それはどのチームにとっても平等にあるものだ。
ーー日本との対戦を振り返ると、前回は勝っている。明日も勝てるか?
ピッツィ監督 両チームの歴史は把握しているし、前回ロシアW杯予選で(サウジのホームで)われわれが勝ったことはよかったと思う。だが、相手がどこであったとしても、全ての可能性があるものだ。以前の情報は、メディアが記事を書くためにはいいのだろうが、われわれ2チームにとって、明日の試合は新たな経験になる。
ーーカタール戦では主導権を握りながらも勝てなかった。スタイルを変えるのか?
ピッツィ監督 まず明日の試合を見てほしい。心配しているのは、自分たちのアイデンティティとコミットメントを失わないかどうか。明日の試合に懸ける選手たちの気持ち(コミット)は、とても高いし、前の試合で負けていても、いい姿勢で練習にも臨めている。ボールをキープして、プレスをかけるスタイルは、明日も同様に続けるつもりだ。そのスタイルでここまで来た。明日もわれわれのスタイルで戦う。
ーー日本のメディアはアルドサリ、ファハドモリッドを警戒しているようだが、仮に彼らがプレーしなくても勝てると思うか?
ピッツィ監督 さきほども言ったが、われわれはチーム全員で戦う。2人の選手だけに依存しているわけではない。この2人の経験値は高いし、有名な選手でもある。ただ、われわれが全員で戦う。

写真◎Getty Images