上写真=オマーン戦は大迫の欠場が濃厚。武藤が先発か⁉(右から2人目)

 アジアカップのグループステージ第2戦、オマーン戦が日本時間の今夜22時30分から行われる。勝てば、決勝トーナメント進出が決まる重要な一戦だが、前線の柱であるFW大迫勇也が右臀部の違和感を訴え、前日練習を回避。欠場濃厚となった。前日会見に出席した森保一監督は、苦戦した初戦のトルクメニスタン戦に続き、「難しい試合になることを覚悟している」と気を引き締めた。

問われる修正力と対応力

 昨年9月に発足した森保ジャパンの金看板である『前線のカルテット』は、アジアカップの初戦から組み換えを余儀なくされた。CFの大迫勇也、2列目の左MF中島翔哉、トップ下の南野拓実、右MF堂安律のうち、開幕前に中島が負傷によりチームを離脱。大会そのものを欠場することとなったからだ。
 代わって原口元気が先発した初戦のトルクメニスタン戦は、先行を許す苦しい展開となりながらも、大迫の2得点などで最終的には3-2で勝ち切った。
 
 だが、第2戦を前に今度は初戦勝利の立役者、大迫の欠場が濃厚となった。現状のメンバーのうち、大迫の代役候補と目されるのは、武藤嘉紀と北川航也という2人のFW。テストマッチで試してきたように、南野を前線に上げてトップ下にMFの選手を入れる選択肢もなくはないが、指揮官が「FWの選手に関しては間違いなく新たに先発に入ってもらう選手がいると思います。まずは得点を奪ってもらうこと、得点に絡むことをやってほしい」と話したことからも、武藤と北川のどちらかが先発する可能性は高そうだ。

 ただ、2人はともに大迫のように相手を背負ってボールを収めることに長けたタイプではない。ポストワークで時間を作って2列目の攻撃力を引き出すよりも、武藤なら自らの突破や裏への飛び出し、北川なら相手DFと駆け引きしながらラインをブレイクするプレーで生きる。前線のカルテットの組み換えに伴い、ゴールを生む形も当然変わる。その点はチームで共有する必要があるだろう。

 対策を練られて相手のカウンターをまんまと浴び、苦戦することになった初戦の内容を踏まえて、いかなる修正を施したのか。そして前線のさらなる組み換えを施す中で、ゴールへの道筋をどう見いだしていくのか。

 問われるのはチームとしての『修正力』と『対応力』だ。決勝トーナメント進出に向けて重要なオマーン戦は日本時間の13日、22時30分にキックオフされる。

写真◎JFA

上写真=前日会見に臨んだ森保監督(左)と長友佑都(写真◎JFA)