上写真=2018年シーズンも株式会社アカツキは東京Vとコーポレートパートナー契約を結んでいた。写真の練習着の右下が同社のロゴマーク(写真◎J.LEAGUE PHOTOS)

 モバイルゲーム事業で有名な『株式会社アカツキ』が、東京ヴェルディの株式を取得し、クラブの運営をサポートすることが発表された。同社は2018年シーズンもコーポレートパートナー契約を結んでいたが、より深く東京ヴェルディにコミットすることになる。

クラブ創設50周年に強力な援軍

 今回、「アカツキ」が株式を取得したことで、東京ヴェルディはアカツキの関連会社となった。同社は運営メンバーを派遣することに加え、エンターテイメント企業としての知見を活かして、東京ヴェルディの事業を全面的にサポートしていくという。具体的なプランについては、来年1月19日に開催予定の『東京ヴェルディ創立50周年記念セレモニー』で発表される模様だが、総合スポーツクラブでもあるヴェルディブランドをさらに強化、発展させていく意向をすでに示している。

 アカツキの発表よれば、今回の株式取得の理由は「東京ヴェルディが掲げる『首都TOKYOから世界と伍して戦えるクラブを目指す』、『育成を通じて日本サッカーを牽引する』、『一流のエンターテインメントを提供する』といったクラブフィロソフィと価値観は当社のビジョンと共感できるものが多く、1年間スポンサーとして様々な取り組みの中で、その思いはより強いものになった」からだという。
 さらに「スタジアム体験の向上、コンテンツのデジタル化、総合スポーツクラブとしてのスポーツ文化の振興など、様々な領域で積極的に支援していきたい」、「東京ヴェルディおよび当社のそれぞれの良さを有機的に結び付け、TOKYOを拠点に世界に羽ばたくチーム作りに共に取り組んでいきたい」との考えを表明している。 
 また、2018年シーズンに引き続き、2019年シーズンから2021年シーズンまでコーポレートパートナー契約を締結。来年と再来年についてはユニフォームパートナーとしてサポートすることも発表された(胸スポンサー)。
  
 2018年シーズンの東京Vは、J2・6位でプレーオフに進出。順位で勝る大宮(5位)、横浜FC(3位)相手に勝利を重ね、決定戦までたどり着いたものの、J1・16位ジュビロ磐田との試合に敗れてJ1昇格は叶わなかった。今回、アカツキという強力なパートナーを得て、2019年シーズンに12年ぶりのJ1復帰を目指すことになる。創立50周年という節目の年に、名門復活はなるか?

◆株式会社アカツキ 
 モバイルゲーム事業、リアルな体験を届けるライブエクスペリエンス事業を中心とする企業。eスポーツにも積極的でバルセロナやアヤックス、ガラタサライ、東京Vなどが参加する「LPE」も設立・運営している。2010年6月に創業。資本金:27億38百万円(2018年9月末時点)、代表取締役CEO:塩田元規