サムライブルーの勇敢なる挑戦は、ロシア・ロストフの地で終焉を迎えた。
FIFAランキング3位のベルギーに対し、同ランキング61位の日本が真っ向勝負を挑み、鮮やかに2点を先制しながら、“赤い悪魔”の反撃を受け止め切れず、散った。

日本は2002年、2010年に続き、またしてもベスト8の壁に跳ね返された。
だが、結果は同じでも、その過程も、試合内容も、過去とは全く異なっていた。

大会のわずか2カ月前に異例の監督電撃解任。西野朗新監督に残された時間はわずかだった。世間の下馬評も、かつてないほど地に落ちていた。だが、ロシアの地で、西野監督と23人のサムライたちが見せた躍動は、我々の想像を良い意味で裏切った。

3度目の壁も、過去2度の敗戦と内容は異なる。初めて決勝トーナメントでの得点を刻み、そして初めてリードを奪う展開を経験した。日本サッカーは決して足踏みをしていない。一歩一歩、着実に、その経験値を積み上げているのだ。

6月19日、グループステージ初戦のコロンビア戦から7月2日、決勝トーナメント初戦のベルギー戦まで。歓喜と悲哀、期待と落胆が交互に押し寄せながら日本中を虜にしてきたサムライブルーの14日間を、日本サッカーの成長の証として、我々の記憶に刻みこんでおこう。4年後、カタールの地で、まだ見ぬ景色を見るために――。

サッカーマガジンが総力を結集して作り出す、2018年ロシア・ワールドカップでの日本代表の激闘の記憶。7月6日(金)発売。ご期待ください。
(※一部の地域は発売日が異なります)

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