■2018年5月26日 J2リーグ第16節
東京V 0-0 愛媛

※東京Vでは切り札として期待されるFWだが、イニエスタのJ勧誘でも切り札となったようだ
写真:J.LEAGUE PHOTOS

東京Vと愛媛は互いに決定機を生かせず、スコアレスドロー。東京Vは後半からカルロス・マルティネスを投入して攻勢をかけたが、ゴールは遠かった。連敗を4で止めたが、5試合勝ちなしのまま。愛媛はカウンターの好機を何度も逃して無得点。J3降格圏内の21位のままとなった。

C・マルティネスはバルサ下部組織出身

この日、後半からピッチに入った東京Vのスペイン人カルロス・マルティネスはゴールに絡むことはできなかったが、旧友のスペイン代表アンドレス・イニエスタの神戸加入に心を踊らせていた。

バルセロナの育成組織でイニエスタとともに約5年過ごし、マシア(選手寮)で同じ釜の飯を食べ、一緒に勉学にも励んだ。1984年生まれのイニエスタと1986年生まれのカルロス・マルティネスは年齢が近かったこともあり、マシアを出てからも交流は続き、親交をより深めてきた。

「中国に行く可能性が高いと思っていたので、最終的に日本に来る決断を聞いてすごく驚いた。とてもうれしい気持ちだよ。東京と神戸は近い距離ではないが、同じ日本でプレーできるんだからね」

日本の環境について、イニエスタから直接相談されていたという。
「彼自身、そして彼の家族も落ち着いて生活できる環境を望んでいた。だから、日本は快適に暮らせるし、とてもいい国だと教えたんだ」

助言したのは住環境だけではない。スペインに比べてピッチが硬いことなど、事細かに日本のサッカー事情まで伝えた。幼少期からイニエスタのプレーを間近で見てきた男は、スペイン・サッカー史上最高の選手と称賛を惜しまない。

世界に誇れる友人の来日に大きな刺激を受けている様子だった。緑のユニフォームに袖を通すスペイン人は東京VでJ1昇格を果たすことを誓い、同じ舞台で競演することを心待ちにしていた。
「そうなると、素晴らしいことだね」

チームは5戦勝ちなしと苦しい状況に陥っているが、決してあきらめていない。アミーゴ(友達)の来日が、モチベーションをより高めてくれたようだ。

 
取材◎杉園昌之