第96回全国高校サッカー選手権大会 準決勝@埼玉スタジアム  前橋育英 6-1 上田西

悔しさがあるままプロに行きたくない

31本ものシュートを放ち、6得点を挙げて2年連続の決勝進出を決めた前橋育英。ゴールラッシュの口火を切ったのは松田陸だった。

24分、ニアサイドへ走ってマークを振り切り、田部井悠の左CKをヘッドで薄く当ててファーサイドへ。立ち上がりから押し込みながらも得点できなかった状況で、均衡を破った先制点を「今日は取れてよかった」と喜んだ。

27分に2-0とリードを広げた2分後、1点を返されて今大会初失点を喫した。昨年度の決勝、青森山田(青森)戦では23分に大会初失点で先制され、終わってみれば0-5の大敗。「失点は仕方ない。失点した後、もう1点取られないように意識していたので、立て直せたのは成長していると感じる」と語るように、その後は大きなピンチもなく、相手のシュートをその1本に封じた。

決勝の相手は、昨夏のインターハイ準決勝で0-1と敗れている流通経済大柏(千葉)。昨年度の準優勝と、まとめて借りを返すチャンスだ。プリンスリーグ関東では2戦2勝で、3-0で勝った4月の対戦では、ともにCKからのヘッドで2得点を決めている。「得点を取るポイントは分かっています。相手のやってくることも分かっているので、そこをつぶせば勝てる」と自信をのぞかせる。

G大阪加入が内定している中で迎える高校生活最後の試合に、前橋育英にとっても悲願の選手権初制覇が懸かる。「去年の悔しさがあるまま、プロに行きたくない。リベンジして、気持ち良くプロの世界に行きたい」。目指すものは、一つだ。

文◎石倉利英  写真◎窪田 亮


決勝戦は1月8日(月・祝)14時5分、埼玉スタジアムにてキックオフ