「あれを着れば、ブラジル戦、けっこう活躍できそうだ」

9月30日、サッカー日本代表を率いるハリルホジッチ監督が、ブラジル戦、ベルギー戦に挑む代表メンバー発表会見時に発した言葉である。

「あれ」とは、会見場に設置されていた、日本代表をモチーフにした甲冑のことだ。実はこの甲冑、代表のオフィシャルサプライヤーであるアディダス・ジャパンが用意したものだが、ハリルホジッチ監督は相当お気に召したようだ。メンバー発表後には笑顔で甲冑とともに記念撮影に収まっていた。

濃紺に染め上げられた甲冑。正式名称は「勝色アーマー」という(※勝色とは、侍が鎧下の衣服などに使用した藍色の呼び名)。記者会見でお披露目されて以降、代表サポーターを中心に話題を呼んだこの甲冑だが、実は各パーツごとにサッカーにまつわるさまざまな工夫が施されていることは意外に知られていない。ここではその工夫にスポットを当ててみよう。

顔部分

サッカースパイクをモチーフにしていることがお分かりだろうか。スパイクを真上から見たときの「アッパー」(甲からつま先にかけての部分)を表現している。

留め具

こちらもサッカースパイクから。「丸型スタッド」(スパイク底面の凹凸)をモチーフにしている。

小手・手部分

ゴールキーパーがはめる「キーパーグローブ」をモチーフにしている。

足部分

足部分はサッカーで使用する「シンガード(すね当て)」をモチーフにしており、靴はサッカースパイクを着用している。

まさにサッカー日本代表「SAMURAI BLUE」のために作られたこの甲冑は、もちろん世界に一体しかない。代表サポーターなら一度はその目で見たいシロモノではないだろうか。そんな人に朗報がある。実はこの甲冑、現在はサッカーショップKAMO原宿店(東京都渋谷区神宮前1-14-35)の1Fエントランスに、11月22日(水)までの期間限定で展示されているのだ。

いま流行りの“インスタ映え”も間違いなしの「勝色アーマー」をぜひ、その目で確かめてはいかがだろうか。