写真中央は同点ゴールを決めたUAEのマブフート

8月29日に行なわれたアジア最終予選において、日本と同じ予選B組の2位サウジアラビアが4位UAE(アラブ首長国連邦)に1-2で逆転負けを喫した。

この結果、現在B組首位に立つ日本は8月31日のオーストラリア戦の結果にかかわらず、9月5日にアウェーで戦う予選最終節のサウジアラビア戦で引き分け以上の結果を得れば、ワールドカップ出場が決まることとなった。

日本は首位のまま豪州戦へ

勝てば、暫定でB組首位に立つサウジアラビアは試合序盤からパスをつないでUAE陣内に攻め入ると、20分にペナルティ―エリア内で相手DFに倒されて得たPKをナワフが決め、先制に成功する。

しかし、直後の21分にUAEも反撃。右サイドからのクロスをエリア内でマブフートが反転しながら見事にトラップ。足下にボールを収め、そのまま流れるような動作で右足を振りぬき、同点とした。

その後は互いに譲らず、一進一退。1-1のまま前半を終え、後半を迎える。次に試合が動いたのは、60分。ホームのUAEがゴールをこじ開ける。左タッチライン際で縦パスを受けたサラーがヘディングでハリルにパスを送ると、ハリルは相手と競り合いながら中央へドリブル。ゴールまで距離があったものの、人垣が途絶えた一瞬のすきを見逃さず、豪快に右足を振りぬいてネットを揺らした。

負ければ、ワールドカップ出場に暗雲がたちこめるサウジアラビアは、残り30分あまり猛攻を仕掛けたが、UAEの集中した守備を最後まで崩すことはできず。逆転負けを喫して、勝ち点を積み上げることに失敗した。

2位サウジアラビア(勝ち点16)が敗れたことで、日本は勝ち点差1の首位をキープ(勝ち点17)。仮に8月31日行なわれる3位オーストラリア(勝ち点16)との試合に敗れても、続く予選最終節、9月5日のサウジアラビア戦で引き分け以上なら、6大会連続6回目のワールドカップ出場が決まる。むろん、日本としてはホームで迎えるオーストラリア戦に勝って出場を決めたいところだが、UAE対サウジアラビアの結果が、日本にとって追い風となったことは間違いない。