8月29日、オーストラリアとの大一番を2日後(8・31)に控える日本代表が、決戦の地となる埼玉スタジアムで直前練習を行なった。

招集27人全員がそろう

この日は、早朝に帰国した海外組の柴崎岳(ヘタフェ)、乾貴士(エイバル)、久保裕也(ヘント)、酒井宏樹(マルセイユ)の4人が合流。これで今回招集されたメンバーの27人全員がそろうこととなった。

公開は冒頭の15分のみで、練習の細部までは分からなかったが、ミーティングではオーストラリアの選手の動きなどを確認し、ピッチでは試合を想定しながら、主にオフェンス中心のトレーニングを行なったようだ。

あらゆる状況に備えつつ、コンビネーションの確認にも注力。守備のイメージの共有にも努めたという。相手にボールを持たれたときのブロックの組み方や前線から相手をはめていくプレスの動きなどについて選手間で話し合った。

勝って決める!

決戦を控え、選手たちは気持ちを高ぶらせている。イングランド・プレミアリーグで開幕から2戦連続ゴールを決めた好調の岡崎慎司(レスター)は「勝って、決める」と意気込んだ。前回アウェーでオーストラリアと対戦した際には、守備を重視して戦ったものの、ホームではより攻撃的に仕掛けていくと誓う。

「弱気にならず、強気に戦う。びびらずに前からいく。オーストラリア相手に守り切るのは難しい。(日本が)ワールドカップに行く資格があるチームだということを見せないといけない」

また、岡崎と同じプレミアリーグで開幕から所属クラブで先発に名を連ねる吉田麻也(サウサンプトン)は、冷静な判断が求められるセンターバックらしく、泰然自若とした雰囲気で次のようにコメントした。

「いい緊張感を保てている。過度のプレッシャーも感じていない。むしろ、相手の方がプレッシャーはあるはず。僕らは勝ち点1差でリードしているし、(精神的に)優位に立っている。そこを利用して、うまくゲームマネジメントしていかないといけない」

何も恐れるものはない――。

日本が勝てば、8月31日にワールドカップ6大会連続出場が決まる。