8月24日発売のサッカーマガジン10月号はJリーグ準会員だった『ネクスト10』を特集。柏レイソルからは中谷進之介選手が登場。レイソルアカデミーでの思い出や自身のディフェンス論、そして柏での目標についてなど、多くのことを話してくれた。

柏サッカー場に立つ喜び

2014年にトップチームに昇格し、昨季はレギュラーに定着。今季はリーグ戦23節を終えて全試合フル出場と、チームに欠かせない守備の要として存在感を示している。

中谷進之介がレイソルアカデミーに加わったのは小学4年生のとき。それから12年が過ぎた今もなお、黄色いユニフォーム一筋で戦っている。「(レイソルは)すごく居心地がいいし、このスタジアム(日立柏サッカー場)でプレーできるのは本当にうれしいことです」と、レイソルへの愛を口にした。

レイソルで過ごした、ここまでの12年間で、特に印象深い年を聞いてみた。すると、間髪をいれずに「中学2年生の年ですかね」と答えてくれた。
「(中2のときに)達さん(吉田達磨監督=甲府)の指導を受けて、自分の中でサッカーに対する考え方が大きく変わりました。それに、強い中3の世代に混じってやれたことも、すごく大きかった。その世代にめぐり会えて良かったです」

その「強い中3の世代」には、現在もチームメイトとしてともにプレーするGK中村航輔、MF小林祐介、中川寛斗らがいた。「選手としてのベースはそのときに確立されたのだと思います」と、今のチームの土台が、そのときにできていたことを振り返っている。

そんな中谷がアカデミーに在籍していた当時、トップチームはJ1とJ2を行き来する“エレベータークラブ”になりつつあった。中谷自身も「あまり強い印象がなかった」と本音を明かしている。

しかし、実際にスタジアムで見た、トップチームのある試合がきっかけで、その印象が大きく変わったという。
「自分たちもトップチームに入ることだけが目標ではなくて、そこでタイトルを取ることも考えるようになりました」

中谷の意識を変えた一戦とは? そして、今後に向けた抱負とは――。

8月24日発売のサッカーマガジン10月号では、中谷がレイソルと歩んできた過去、そして現在と未来についても語っている。

(インタビュー取材◎小林康幸/写真◎近藤俊哉)